さいたま市西区西遊馬は、区の西端に位置し、西側は荒川を挟んで川越市古谷地区と接している。また、隣接する宝来地区にはJR指扇駅がある。
 西遊馬は、宿・上サ・中野・高木・東間・本村・湯木の地区に分かれるなか、このお獅子様行事は、本村で行っている。かつて、お獅子様が、荒川の大水のときに平方の八枝神社から本村に流れ着いたという話があり、これが機縁となっている。現在、3月第一土曜日に行っているが、かつては3月1日に行うものであった。

期日 平成27年3月5日(土)  時間 8:00~16:00  場所 さいたま市西区西遊馬本村 行事の現地呼称 狛狗はっく講大祭・おしっさま 


1 西遊馬本村での行事(本村自治会館到着)

 八枝神社を出発したお獅子様は、鳥居をくぐり神社に隣接する本村自治会館に納められる。お獅子様は地区を回らずに、自治会館に安置される。担ぎ棒を抜き、南に正面が向くように据える。御神酒を供え、賽銭箱、ろうそくの燈明1本、線香立てを用意して、線香を立てられるようにする。参拝するものは、お賽銭をあげ、線香を立てて柏手を打つ。一緒に借りてきた幟は、自治会館の外に立てる。
 拝礼を済ませると、参加者が当番の号令で乾杯する。その後、巡回等の準備を各自で行う。


2 西遊馬本村での行事(辻札)

 八枝神社からいただいた辻札は、篠竹にはさみ、しばりつける。辻札は他地区との境に立てるもので、前年度のものと取り換えながら、現在5か所に立てている。


3 西遊馬本村での行事(お札等の頒布とお祓い)

 当番4人が南北2人ずつに分かれてお札等の頒布とお祓いを行う。各家を廻り、お札を配り、大麻を家の者に渡して、家の者が家の中を祓う。