上尾市中平塚地区では、氷川神社の例大祭である4月4日に、他の地区に居住する神楽の太夫元に奉納を依頼しています。太夫元は、出方と呼ばれる神楽のできる人を確保しています。現在、上尾市域で行われる神楽は、このように他所の神楽師に依頼する形で伝承されています。現在、上尾市域で活動する神楽師は、さいたま市大宮区大成の松澤大さん。松澤社中という形で神楽を請け負っています。
依頼する中平塚地区では、現在でもツケガマという行事が行われています。中平塚地区の希望する家が、自宅の氏神様に神楽を奉納する行事です。午後からは、中平塚地区の鎮守であり、平塚全体の鎮守でもある氷川神社の神楽殿で神楽を奉納しています。