川の大じめは、毎年5月15日に行われてきた、旧・川村(現在の上尾市川地区)の行事です。かつての道路の上に、長さ4mを超える大きなしめ縄を張り替える行事で、疫病などの災いが村に入ってこないように行うフセギ行事とされています。
行事の当日、旧川村の鎮守・神明神社で大きなしめ縄をつくり、村の入口の道路に運びます。当時は、旧川村に入る唯一の道路であり、この入口を締め切ることで、村内を守ることができると考えられてきました。また、さらに威力を増すために、しめ縄の中央部には、馬のわらじと呼ばれる大きなわらじを取り付けます。