北足立郡伊奈町大字小室の浅間地区は、伊奈町の南部に位置する。大字小室は、中世から小室郷と呼ばれる地域で、明治8年に別所・小室・本・柄山・柴・小貝戸・中荻・丸山の小室郷8か村が合併した範囲となっている。浅間はこのうち、別所・谷畑・津地・浅間・志の崎・中島の8地区で構成される別所村(下郷と呼ばれる)の中の1つの集落である。
 浅間の鎮守は、明治末年の神社合祀で、本にある氷川神社に合祀されているが、その分社して現在浅間神社を祀っている。この浅間神社の行事も含めて、お獅子様の行事は浅間講と呼ばれる浅間の地縁組織で行っている。
 浅間のお獅子様は、現在4月中旬の日曜日に行われている。かつては、4月22日が定例日であり、当時は同じ小室の中荻地区と同じ日の午後に行っていた。

期日 平成27年4月19日(日)  時間 12:00~17:00  場所 北足立郡伊奈町大字小室 浅間地区  行事の現地呼称 お獅子様 


1 浅間神社出発

 講員の各家を回ると、浅間神社に安置していたお獅子様を、八枝神社に返却するために担ぎ出し、軽自動車の荷台に載せる。お獅子様と共に、お札・お守り、大麻、御神酒も載せる。この後、浅間から八枝神社に向けて出発する。


2 八枝神社到着

 お獅子様を載せた軽自動車は、八枝神社に到着し、鳥居をくぐって境内に入る。社殿前に停車し、お獅子様を担いで拝殿に納める。お獅子様が納まると宮司は太鼓を打ち鳴らす。


3 八枝神社例大祭(祭典)

 浅間でお獅子様を借りた日は、八枝神社の例大祭太々講の日に重なっていた。このため、お獅子様を納めに講員はそのまま代参者となり、太々講の代参をする。受付後、待合所で祭典の順番を待つ。神職に呼ばれ、拝殿にあがると、祭典が執り行われる。祭典は修祓→祝詞奏上→玉串奉奠の順で行われる。


4 八枝神社例大祭(接待を受ける)

 祭典を済ませると、平心会館に戻り接待を受ける。この時に、お札等を受け取る。