東京都北区浮間は、北区の北端に位置し、現在、荒川右岸に接して位置している。これは大正時代に荒川改修工事に伴い、荒川の流路が変更されたためで、以前は現在の新河岸川・浮間公園が荒川の流路であり、行政区も埼玉県北足立郡横曽根村大字浮間であった。すなわち荒川左岸に位置していたのである。大正15年に東京都北豊島郡岩淵町に編入され、現在に至っている。
 浮間では、明治時代末期から第2次世界大戦中まで、川口市元郷・足立区加賀と3地区で4月7日から11日ごろにお獅子様を巡回させていた。現在では毎年4月第1日曜日に浮間だけで行っている。

期日 平成27年4月5日(日)  時間 7:00~15:30  場所 東京都北区浮間  行事の現地呼称 おししさま 


4 浮間での行事(午後・地区内巡行)

 午前中の最後の家からお獅子様は出発する。移動中は、幟・大麻が先に進み、その後お獅子様が続き、その後に他の参加者がついて歩く。
 各家では、玄関先にお獅子様を安置し、各家の繁栄を願って大麻でお祓いし、般若心経を唱える。その後、お獅子様を高く差し上げ、家の者は下をくぐる。また、お獅子様の鼻を触ると御利益があるという。家によっては、お札を頒けていただく。また、御神酒などの接待をいただく場合もある。


5 浮間での行事(氷川神社到着)

 地区内巡行を終え、氷川神社に戻ると、お獅子様を再び拝殿の前に安置し、般若心経を唱える。その後、お獅子様は氷川神社拝殿内に納める。お獅子様は、翌日に平方の八枝神社にお返しをする。


6 浮間での行事(直会)

 地区内巡行を終えた後、社務所で直会を行う。乾杯のあとに、歓談となるが、その際にお札とお守りを頒布する。