行田市堤根は、行田市の南部に位置し、東は行田市渡柳、南は鴻巣市袋、西は鴻巣市下忍に接し、北から西にかけては特に自然境なく行田市樋上と接している。また、堤根南部の忍川沿いには、忍城攻めの際に石田光成によってつくられた石田堤の一部が現存している。
 堤根のお獅子様は、加須市騎西の玉敷神社から御神宝、面、木剣を借り、これ持って地区内の各家を回る行事である。御神宝は櫃に入っている。現在は獅子祭りと称して7月第1土曜日に行っているが、かつては7月5日に行うことが決まっていた。

期日 平成27年7月4日(土)  時間 5:00~18:00  場所 行田市堤根  行事の現地呼称 堤根の獅子祭り 


5 堤根での行事(地区の巡行)

 お獅子様の地区内巡行は、各家に到着すると、最初に塩を撒き、次に家人が低頭したところで頭上をお祓いし、同様に御神宝を振り、次に面、さらに木剣を振ってお祓いして、お賽銭をいただき次の家に向かう。この一行の前後には大太鼓と笛の囃子がつく。


6 堤根での行事(子供獅子の巡行)

 堤根の獅子頭は、子供の獅子といって、御神宝と同じように各家を回る。各家では、お賽銭をいただき、獅子を8人から10数人で持ち、2人で「ワッショイ、ワッショイ」といいながら獅子の口を開閉させる。途中の移動は一輪車を改造したものに載せて回る。


7 堤根での行事(祭具のお清め)

 全域を回ると、夕方に村境である忍川にかかる堀切橋に到着する。ここでは、橋の上に藁を用意して燃やし、御神宝、面、木剣のほか、お祓い、大太鼓、笛、太鼓の撥、子供の獅子などの使った道具を燃やした火をつかってあぶって清める。あぶった後の藁は、そのまま忍川に流す。