富士見市の水子は、東武東上線みずほ台駅の東、富士見市域の南部に位置する。南東は柳瀬川を挟んで志木市柏町などと、北は新河岸川を境に富士見市下南畑や志木市宗岡と接している。中水子はこの一部にあたる。また、西は富士見市針ヶ谷と接しているが、中水子と同様にお獅子様行事が行われている。
 中水子のお獅子様は、現在5月5日に行われている。古くからこの日に行われ、隣接する針ヶ谷が5月4日に行われることから、かつて中水子は針ヶ谷からお獅子様を受け渡されていたという。

期日 平成27年5月5日(火)  時間 8:00~17:00  場所 富士見市中水子  行事の現地呼称 お獅子様 


1 中水子での行事(氷川神社到着)

 中水子の鎮守である氷川神社に到着すると、境内の社務所の座敷に獅子様を安置させる。また、お獅子様に巻いてある幟の幕は外す。お獅子様の前には、ろうそくを1本立て、御神酒を供える。
 その後、社務所の前に安置する。お獅子様の隣には、中水子地区で持つ神輿を並べて祀る。なお、このとき「奉納 八枝神社狛狗大神 平成二十七年五月五日 講中 中水子」と書いた幟を、お獅子様の傍らに立てる。


2 中水子での行事(辻札)

 辻札の準備をする。竹の上部にお札を挟み、その上部から杉葉を下げたもので、4本作る。作った辻札は、軽トラックで中水子と他地区との境に立てて回る。


3 中水子での行事(囃子連による演奏)

 氷川神社境内では、トラックの上に舞台を組み、中水子囃子保存会による祭り囃子の演奏が行われる。囃子連の演奏中には、演奏に合わせて獅子やオカメの踊りも行われる。囃子は、ツケと呼ばれる小太鼓2人、タマと呼ばれる大太鼓1人、笛1人、摺り鉦1人の合計5人で行われる、江戸囃子系の祭り囃子である。