上尾市大字上野は、江戸時代には上野村といって独立した村となっており、その後も祭りや行事を行う単位となってきた。上野のお獅子様(フセギ)は、毎年3月9日に行ってきた。かつては昼間行っていたが、現在は住民の都合で夕方から夜間に行うようになっている。

期日 平成27年3月9日(月)  時間 17:30~19:40  場所 上尾市上野  行事の現地呼称 フセギ 


1 上野での行事(上野集落センター到着)

 お獅子様を載せたトラックは、上野集落センターに到着する。集落センターでは、センターの舞台上にお獅子様を安置、担ぎ棒を外して、御神酒をお供えする。


2 上野での行事(フセギ)

 お獅子様が到着すると、既に参加者が集合しており、フセギが開始される。最初に神社総代が八枝神社からお預かりしてきた大麻を使ってお祓いを行う。その後、神社総代、区長が挨拶をして、御神酒で献杯を行ってから歓談となる。
 歓談に入ると、参加者がそれぞれでお獅子様をお参りする。


3 上野での行事(オババを歌う)

 歓談の最中、お獅子様の担ぎ棒を挿し込んで室内を担ぎまわり、オババを歌う。オババは、伊勢音頭の1つで、「オババな~」と歌いだすことからこの名がある。現在では、平方祇園祭のどろいんきょ行事の中で、隠居神輿の渡御の途中で歌いだされることがある。 「オババなー どこへなー 三升樽下げてよ 嫁の在所へ 孫抱きに」


4 上野での行事(大麻の紙垂を千切る・お札配り)

 総代がお祓いの大麻を持ち、この紙垂を参加者が千切っていただく。縁起物であるといい、財布に入れておくとお金が貯まるという。
 その後、お札を配る。