上尾市愛宕は、現在愛宕一丁目から三丁目の3つの丁目に分かれている。この3つの地区にはそれぞれ代表者として区長がいる。
 愛宕のお獅子様は、毎年2月15日に行われる。この日には、愛宕と上町の2つの地区がお獅子様の行事を行っている。愛宕と上町は、中山道沿いの江戸時代に上尾宿を形成した街並みの中にある地区で、北から上町・宮本町・仲町・愛宕(元は下町)の4地区が連続している。かつては、宮本町や仲町でも、お獅子様の行事を行っていた。

期日 平成27年2月15日(日)  時間 7:00~10:30  場所 上尾市愛宕   行事の現地呼称 春祈祷 


1 愛宕での行事(愛宕公民館到着)

 八枝神社を出発したお獅子様は、愛宕公民館に到着する。愛宕公民館は、愛宕地区の鎮守である愛宕神社の境内にある。なお、愛宕はもともと下町と称していたが、町名地番の変更の際、鎮守である愛宕神社に因んで改称している。
 愛宕公民館入口付近に長机を出し、この上にお獅子様を安置する。お獅子様には、重ね餅のほか御神酒、大根、みかん、するめいかなどの供え物をする。その後、今後の打合せを行う。


2 愛宕での行事(辻札準備)

 他町内との境には、辻札を立てる。辻札は、八枝神社からいただいた御札を篠竹に挟み、上部に杉葉を逆様につけたものである。辻札は4本用意する。


3 愛宕での行事(囃子連の準備)

 お獅子様が町内を巡る際、お獅子様を載せた軽トラックの後を、荷台に祭り囃子の囃子連を乗せたトラックが続く。この祭り囃子を演奏するため、ツケと呼ばれる締太鼓の小太鼓を2基、オオドといわれる鋲打ちの大太鼓を1基、トラックの荷台に配置する。


4 愛宕での行事(愛宕神社出発)

 愛宕会館前に安置してあるお獅子様の前で、出発前にお祓いを行い、御神酒を参加者がいただく。その後、お獅子様を軽トラックの荷台に載せ、出発する。