祭り願いの本来的意味は、八枝神社宮司と神社役員、平方4地区の総代や当番、若衆頭などが出席して、神社に夏祭りの実施を願い出ることである。ここで4地区の祭りの日程が決定する。現在では、ほぼ決定されている日程や新役員について確認する場となっており、議題の終了後は直会となる。
 現在では上宿、南、下宿、新田の平方4地区の他にも、平方地区の神社総代が出席し、それぞれの地区の祭りの日程も確認している。
 なお、平成26年度の夏祭りについては、南・下宿・新田は7月13日の日曜日、上宿のどろいんきょ祭りは7月20日の日曜日に決定された。近年、上宿のどろいんきょは7月の海の日の前日の日曜日に、南・下宿・新田の夏祭りはどろいんきょの1週間前の日曜日に行うようになっている。

祭り願い
5月17日(土)
 現在、どろいんきょは上宿地区全体の祭りとなっているため、区役員や各種団体などが実行委員会を組織して主催している。実行委員会の構成員は、区長などの区三役、どろいんきょ保存会会長、八枝神社宮司、当番、若衆頭、子どもの会、愛育班、囃子連や上宿の相談役などである。なお、実行委員長には区長が就任するようになっている。
 5月の中頃に開かれる実行委員会では、司会進行を若衆頭が行い、実行委員会役員の選出、若衆頭・当番の挨拶や祭りの予算や日程等について話合いが行われる。

実行委員会
5月18日(日)
 2班の神酒所では、どろいんきょの途中、山車の引廻しがあり、その際に山車に乗る役者決めを行う。例年、上宿相談役が集まって相談し決定する。なお、祭り当日まで役員以外には配役は伏せられる。

役者決め
5月17日(土)
 2班の神酒所では、どろいんきょの途中、山車の引廻しがあり、その際に山車に乗る役者候補の若い衆に、若衆頭が依頼をしに行く。

役者の依頼
5月25日(日)
 2班神酒所でのどろいんきょの途中、山車の引廻しがある。その際に山車に乗る役者のかつら合わせや当日の打合せを行う。また、衣装指導の先生により役と演目が決定される。

役者のかつらあわせ
6月29日(日)
 祭りまでの予定について、各種団体の代表者と若衆頭が打合せをし、その後に、各種団体それぞれに会議を開いている。代表的な団体には、囃子連(市指定文化財名称:武州平方箕輪囃子連)や子どもの会、愛育班などがある。

各種団体打合
6月1日(日)
 愛育班が中心となり開かれる女性の集会では、流し踊りの練習が行われる。流し踊りとは、どろいんきょの途中に、踊り手が大通りを八枝神社の前から橘神社の前まで1列になって踊り進むものである。
 打合せでは、祭りに向けての準備の日程確認、流し踊りリーダー選出と選曲、宣伝カー担当者選出などが話し合われる。また、踊りの先生紹介の後、選曲を発表し、流し踊り練習日の確認・連絡をして、実際に流し踊りの練習も行われる。
 流し踊りの練習は、宣伝カーによる告知をして事前の周知を図る。上宿公民館での練習や、大通りを本番と同じように踊るリハーサルも行っている。
 

女性の集会
6月7日(土)

流し踊りの練習
6月14日(土)
 
 囃子の練習日確認やお仮屋・飾り付けの日程確認などが話し合われる。また、平成26年度にはタカウマの屋根修理も併せて行われた。タカウマとは、木枠の一方の側に大太鼓、もう一方に小太鼓を付けたもので、脚部の車で移動しながらお囃子の演奏が出来るものである。

囃子連打合
6月8日(日)
 上宿の近隣組織である班は、本部設営や神酒所の準備など、班単位で仕事をすることが多く、班は祭りの重要な役割を果たしている。班は1班から10班に分かれている。26年度現在では、9班が班員の減少により5班に編入されているため、9班体制となっている。班長会議では、各班からの寄付金の受付をし、会計報告を行う。また、祭り当日の配布物の確認や、飾り神輿の担ぎ手募集などの話し合いを行う。

班長会議
6月22日(日)
 祭りに深く関わる役員などの人々が集まり、顔合わせ・話合いをする。

行事との打合せ
6月21日(土)
 子ども囃子の練習日や練習時間、子ども神輿の巡行路や囃子屋台に子どもを乗せる体制についてなどを話し合う。また、どろんいきょに参加できる学年の確認や、祭り当日の集合時間や場所、神輿に付き添う役などについても相談される。

子どもの会打合せ
6月22日(日)