収録日 平成16年2月22日(日) 収録場所 上尾市コミュニティセンターほか 上演団体 畔吉ささら獅子舞保存会
- 獅子舞の行列
- 演 目
- 歌
- 出演者
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畔吉ささら獅子舞は、詰所(かつては薬師堂)から出発し、諏訪神社や徳星寺に移動します。行列を組んで移動しますが、このときの笛は道中笛を演奏し、獅子は太鼓を、花笠はささらをそれぞれ演奏します。到着後、笛は街道笛に変わり、行列の人々はそれぞれの持ち場について、獅子舞が始まります。
行列は、若頭(1人)-拍子木(1人)-万灯(4本)-金棒(2人)-法螺貝(1人)-花笠(ささら摺り・4人で介添え4人つく)-笛(多数)-獅子(3人、このほか警固が数人)-歌(多数) となります。
このうち「若頭」とは若衆頭のことで、畔吉の東部・前原・新田・雲雀の4地区から2人ずつ選出され、祭りの実務担当者となります。 -
畔吉ささら獅子舞は、基本的に1曲形式で、十二切といわれる演目です。このほか、短縮バージョンである三切、七切がありますが、初心者が行ったり、早めに切り上げるために行うものとされます。
道中笛・街道笛は、行列で歩いてくる際が道中笛、その後笛が変わって、街道笛になります。牝獅子・中獅子・王獅子のそれぞれの登場のことをデハといいます。次にキョウカザキ-舞づくし-ダイドウメッコは様式的な舞になりますが、舞づくしでは花笠が2人ずつ2回に分けて登場します。次に歌-骨返し-ヒーヒャイロ-歌になります。歌は歌笛によって導き出されますが、間に骨返し-ヒーヒャイロを挟んで、もう一度歌となります。歌が終わると、花廻りといって獅子が花笠の間を廻るなか、牝獅子が花笠に挟まれて隠れたことに見立てます。
これを中獅子と王獅子が探して争い、最後は仲良く和解します。 -
歌は、1回の獅子舞の中で、2つ1組でうたいます。演目の歌のなかには、「千早振る神の囲垣に苔生えて これも久しき氏子なるらん」「さらさらとさまのすだれを巻上げて 参るささらをお目に掛け候」という歌があります。
1-1 参り来てこれのお宮を眺むれば 四方八ツ棟檜皮葺き候
1-2 十七が黄金社檀へ手を合わせ 何を祈るや今の若さに
2-1 参り来てこれのお寺を眺むれば むけん八ツ棟檜皮葺き候
2-2 十七が庭のいさごを踏分けて 寺へ詣るも後の世のため
3-1 参り来てこれのお庭を眺むれば 牡丹芍薬足にからまる
3-2 参り来てこれの厩を眺むれば つなぎ揃えて駒が七匹
4-1 月も日も西へ西へとおいりある さぞや東は淋しかるらん
4-2 日は暮るる道の根笹に露もいる 早々急いで宿札ぶちやれ -
舞い手 高橋 守(王獅子) 藤波 由浩(中獅子) 高橋 博道(女獅子)
笛警固 藤波 政嘉 高橋 圭 橋本 安夫 橋本 武 高橋 治作 新藤 慶四郎
笛吹 池田 洋司 粕谷 昭男 関根 正三 高橋 和雄 粕谷 俊夫 井原 正 卯月 弘二
獅子警固 高橋 忠重 新道 仙松 高橋 啓一
獅子舞 高橋 盛夫 高橋 正美 藤波 政明 井原 正一 永澤 昭 大井川 和男 高橋 勝一 藤波 隆男 新藤 慶一
高橋 広道 藤波 由浩 高橋 守 関 利男 高橋 博道
歌手 関根 正二 藤波 一夫 松崎 仙太郎 比留間 清 吉田 勝 新道 行男 池田 功
貝吹 高橋 幸助 粕谷 貞夫 永澤 伊三郎