浅間台区祭典部
【大山講と大山灯籠】
 浅間台地区では、現在、町内会である浅間台区が大山灯籠行事を行っている。もともと運営は、昔から浅間台に住んでいた三十軒ほどで組織する共有会という組織が行っていたが、共有会と浅間台区が協定を結び、現在は浅間台区で行うようになっている。担当は浅間台区の祭典部である。
 かつて、大山講には二十軒くらいが参加し、毎年くじで四人が選ばれ、代参していたという。代参は、戦時中に御師の食料や交通手段の問題により中断し、昭和二十六年ごろに一度再開されている。現在、講による代参はなくなったが、何年かおきに希望者のみによる大山阿夫利神社への参拝を行っている。
 平成二十五年度は、浅間台区の祭典部の研修として参拝した。

【灯籠始め】
 七月二十六日「灯籠始め」の昼過ぎに灯籠を立てる。灯籠を立てた後は、氷川神社の社務所にて直会を行う。

【構造と灯明】
 灯籠は、木製の組立式である。灯明は、現在電球で灯している。

【設営】
 浅間台地区の神社である、氷川神社境内に立てる。浅間台のことを古くは沖の上といい、当時は薬王寺境内に立てていた。
 灯籠を囲むように周囲に四本の竹を立て、灯籠を立てる。灯籠を立てる穴は常設され、普段は蓋で閉じられている。なお、竹を採る場所は、特定していない。
 四方に立てた竹に注連縄を張り、紙垂を飾り付ける。火袋の中に御幣を立て、御神酒を祀る。参加者全員で拝礼をして、社務所での直会へと移行する。

【灯籠納め】
 八月十七日「灯籠納め」の昼過ぎに倒す。その後、灯籠始めと同様に氷川神社の社務所にて直会が行われる。