地頭方氷川神社氏子会
【大山講と大山灯籠】
 地頭方地区では、大山灯籠のことを石尊様と呼ぶ。地頭方の神社や寺の祭事を行う地頭方氏子会の年番が担当し、薬師堂の境内で大山灯籠行事を行っている。現在、氏子会は、二十八軒である。年番は四人で、毎年交代するので七年に一度、当番が回ってくる。地頭方地区では、毎年四月半ば、大山阿夫利神社に代参者を出す大山講があったが、御師が宿坊を続けられなくなったため、平成十八年ごろに休止している。

【灯籠立て】
 七月二十二日は地頭方氷川神社の祭礼の日であり、祭礼終了後の昼過ぎに立てる。灯籠を立てた後は、公民館で懇親会が行われる。

【構造と灯明】
 灯籠は、木製の組立式である。灯明は、電球で自動点灯している。

【設営】
 地頭方の薬師堂の境内の前に立てる。氷川神社での祭礼終了後、薬師堂境内に移動し、灯籠行事を始める。灯籠を立てる穴は常設され、普段は蓋で閉じてある。最初に灯籠を立て、次に灯籠を囲むように、四方に竹を立てる。竹に注連縄を二重に張り、紙垂を飾り付け、火袋の中に御幣を立てる。電球を点灯させ、拝礼をする。なお、御幣は、神職から貰い受けている。

【灯籠倒し】
 八月十五日の午前中に灯籠を倒す。