上新梨子区農家組合
【大山講と大山灯籠】
上新梨子地区では、古くから上新梨子に住む二十五軒ほどの家で大山灯籠行事を行っている。これは農家組合の範囲内であり、実際には上新梨子区農家組合の行事のようになっている。また、大山灯籠のことは「灯籠」と呼ぶ。灯籠始めや灯籠納めは、農家組合長と副組合長の二人が中心に行っている。
【灯籠始め】
七月二十五日前後の土曜日の早朝に灯籠を立てる。そして、翌日の日曜日が「灯籠始め」となる。灯籠を立てた後の懇親会は行っていない。
【構造と灯明】
灯籠は、木製の組立式である。灯明は、灯籠を立てている期間中は、灯籠の中の電球を点灯しておく。現在、灯明番はないが、昭和五十年代には、古くから上新梨子に住む家で構成される農家組合員が毎日順番でろうそくに火を灯していた。
【設営】
上新梨子集会所の敷地内に立てる。竿を立てる穴を掘り、灯籠を立てる。灯籠を囲むように、竹を四方に立て、注連縄を張り、紙垂を飾り付け、御幣を竿に固定する。
なお、灯籠の竿は平成二十五年度に新調している。
【灯籠納め】
八月中旬の盆明けの休日に「灯籠納め」といって灯籠を片付ける。