箕の木区祭典委員会
【大山講と大山灯籠】
 箕の木地区では、現在、町内会である箕の木区で大山灯籠行事を行っている。灯籠行事は、祭典委員長の区長のもとに、一年交代で選出される祭典委員が行う。
 また、箕の木全体で祀る神社として浅間社があり、その境内に山王社がある。八月第一土曜日は、山王社の祭礼日である。

【灯籠立て】
 七月一日を「灯籠立て」といい、灯籠を立てる日と決まっている。ただし、実際に灯籠を立てるのは、七月一日より前の土曜日か日曜日の午前中となっている。平成二十五年度は六月三十日に行った。

【構造と灯明】
 灯籠は、木造の組立式である。灯明は、灯籠を納める八月七日までの間、毎晩午後七時から九時まで、電球で明かりを灯している。灯すのは、箕の木地区約四百八十軒の家々で、一晩一世帯が交代しながら行っている。かつては灯明皿、その後にはろうそくを使用していた。なお、灯籠本体は平成二十三年度に改修されている。

【設営】
 浅間社の境内、公民館の脇に正面が東側を向くように立てる。祭典委員は、竹を切る班と、灯籠を立てる班に分かれて、立て始める。竹は、神社の南側の竹やぶから伐採する。なお、灯籠を立てる穴は常設され、普段は蓋が閉じられている。灯籠を立てたら、高さを揃えた竹を、灯籠を囲むように四方に立て、注連縄を張る。また、灯籠竿の下部には御幣を飾り付ける。設営が終わると、塩と米、御神酒を供え、後に直会をする。その後、公民館で昼食となる。

【灯籠納め】
 八月七日より後の土曜日か日曜日に納める。平成二十五年度は八月十日に行った。